Slackのgeneralチャンネルは気をつけて使いましょう
はじめに
こんにちは、和田です。
みなさんSlackは使っていますか?
私は社内はもちろん、社外の方とのコミュニケーションでもSlackを利用することが多く、Slackを見ない日はありません。
そんなSlackのgeneralチャンネルに意外な仕様を発見したのでその内容を共有します。
generalチャンネルとは
generalチャンネルは以下の特徴があります。
- すべてのSlackワークスペースに存在する
- すべてのメンバーが自動で追加される
- 退出できない唯一のチャンネル
すべての Slack ワークスペースには general チャンネル(チャンネル名 : #general または #all-会社名)があります。メンバーが自動で追加され、退出できない唯一のチャンネルです。general チャンネルは、ワークスペースのメンバーと社内通知を共有するために使用するのに最適です。
generalチャンネル使用のリスク
前述の通り、generalチャンネルはSlackワークスペースに存在するすべてのユーザーが閲覧できることが特徴です。
そのため、「なんとなくgeneralチャンネルでやりとりするか〜」という考えはかなり危険です。
例えば、以下のようなケースを想定してみましょう。
- A社、B社、C社でやりとりしているSlackワークスペースのgeneralチャンネルで雑談をしていた
- 誤ってSlack連携したアプリケーションからA社の機密情報を流出してしまった
- A社のメンバーにアプリケーションからのメッセージを削除する権限がない
イメージ
まずはすぐにでもメッセージを削除したいところですが、Slack連携したアプリケーションはチャンネル管理者でないと削除権限がない場合があります。そのような場合はチャンネル管理者に連絡をして削除してもらうしかありませんが、そのやりとりがスムーズにいくとは限りません。
「せめてチャンネルをプライベートにして...」と思っても、generalチャンネルはプライベートに変更不可能です。
「ならば全員を退出させて...」ということもできません。
(そもそも情報流出の恐れがあるようなアプリを連携させるなという前提は置いておいて、)generalチャンネルでは他のチャンネルにはない制限が多く、意図しない発信に対するリカバリーがスムーズにいかない場合があります。
そのため、なんとなくgeneralチャンネルを使っていると思わぬトラブル発生のリスクがありそうですね。
generalチャンネルのベストプラクティス
これまで最悪の想定をしてネガティブなことを書いてしまいましたが、もちろん「絶対にgeneralチャンネルを使ってはいけない」というわけではありません。
ここからはgeneralチャンネルをどのように使っていくべきかについて、公式のドキュメントに記載があったのでこちらをみていきます。
ユースケースは全社通知用
すべての Slack ワークスペースには general チャンネル(チャンネル名 : #general または #all-会社名)があります。メンバーが自動で追加され、退出できない唯一のチャンネルです。general チャンネルは、ワークスペースのメンバーと社内通知を共有するために使用するのに最適です。
「すべてのSlackユーザーが問答無用で追加されるグループなのだから、全社の周知用に使おう!」という考え方ですね。
反対に「全社周知用以外には適してない」と捉えることもできますね。
generalチャンネルに限った話ではないですが、「このチャンネルには誰が参加して、何を話すべきか」を考えることが必要ですね!
投稿できるユーザーを絞る
デフォルトでは、すべてのメンバーが general チャンネルに投稿する権限を付与されています。オーナーや管理者が投稿できる人を限定することで、投稿権限がないメンバーは読み取り専用チャンネルとしてこのチャンネルを使用できます。これは特に、大きなチャンネルで、会話が脇道に逸れないようにするのに便利な設定です。
Slackの機能でチャンネルへの投稿権限を管理することができ、適切なユーザーだけが投稿できるように設定できます。
これを「generalチャンネルを全社通知用とした場合」に当てはめると、社内アナウンス用のアカウントのみが投稿できるように権限を設定することで、意図しないユーザーからの誤発信や会話の脱線を防ぐことが可能です。
すべてのユーザーが参加しているからこそ大事な考え方ですね!
チャンネルの名前を変更する
オーナーや管理者は、チャンネルの名前を変更して、#社内通知や #全社ニュースなどのわかりやすいチャンネル名にし、チャンネルのトピックと説明を設定することで、メンバーにチャンネルの用途を知らせることができます。
「 general から目的のわかりやすい名前に変更しましょう!」ということですね。
確かに general というチャンネル名だと、なんだかふわっと投稿してしまいそうな気がしてきました。
例えば、初めて参加したチャンネルが general と 全社通知用 だった場合、後者の方が気軽な発言は無くなりそうですよね。(個人の感想です)
こちらもgeneralに限った話ではないですが、わかりやすいチャンネル名を付与することで、目的外の発信や誤送信のリスクを軽減することを考えるべきですね。
最後に
今回は偶然知ったgeneralチャンネルの仕様に驚き、その勢いでこんな記事を書いてしまいました。
今後のSlack運用の一助になれば幸いです。